一流ビジネスマンはできる意外と知らない名刺を渡すときのお辞儀の仕方
ビジネスシーンにおける「おじぎ」の「頭を下げるタイミング」について、社内マナー指導員歴4年の筆者の視点からまとめてみました。学生時代、周囲から礼儀正しいと評判が良かった人も「我流」の場合が多いようです。ぜひ、正しい知識を身に付けておきましょう。
ビジネスマン必須お辞儀のやり方
言葉を伝えてから頭を下げる
おじぎは、何らかの意思を伝える言葉とセットで行うことが多いのですが、この時に「言葉を伝えてから頭を下げる」のが基本です。これを「語先後礼」と言います。
我流で身につけた方の中には、「言葉を発しながら頭を下げる」という方が多いのですが、これでは伝えたい言葉が相手の足元や地面に向かうことになります。
まず、相手を見て「伝えたい言葉」を伝えてから、「頭を下げる」という順番を心がけてください。
言葉を伝えてから、頭を下げるという基本を徹底しましょう
お辞儀の角度のポイント
おじぎには以下の3種類があり、それぞれに角度が異なります。正しく理解して、適切に使い分けましょう。
一般には、「会釈」「敬礼」「最敬礼」の3種類があります。
「会釈」・・・日常の挨拶の際に角度は15度でおじぎします(例:「おはようございます」)
「敬礼」・・・お客様の出迎えなどの際に角度は30度でおじぎします(例:「いらっしゃいませ」)
「最敬礼」・・・感謝や謝罪などの際に角度は45度でおじぎします(例:「ありがとうございます」)
会社や部署によっては上記以外の角度を採用するケースがあります。これはローカルルールだと思いますが、既に定着していて、相手方もそれを理解している場合は郷に従った方が良いでしょう
おじぎの目線について
タイミングや角度に加えて、目線で好印象を伝えることが大切です。相手としっかりと目線を合わせ、目線で気持ちを表しましょう。
最後に
学生時代には「言葉を発しながら頭を下げるおじぎ」や、「とにかく深く頭を深くさげるおじぎ」でも友人・知人との人間関係が円滑だったので、経験的に正しいと認識してしまうようですが、ビジネスマナーとしては正しくありません。
形式的なものではなく、大切な意思疎通として、「伝えたい気持ちを言葉以外の手段で伝える」という心構えでしっかりと身に付けてください